抗体の保存や安定性について知っておくべき5つのポイント

抗体の保存や安定性について知っておくべき5つのポイント

ウェスタンブロッティングやフローサイトメトリー、ELISA、免疫沈降法など、抗体はさまざまな免疫測定法で利用されています。今回はそんな抗体を使用する上で、知っておくべき保存方法や安定性についてまとめましたのでご紹介します。

1. 抗体の保存方法について

基本的にはマニュアルや製品ラベルに記載されている温度条件に従って保存されることをおすすめします。一般的には、濃度が高い抗体の場合は、最大で1ヶ月間、2~8℃で保存できます。長期保存する際は、複数回の凍結融解の繰り返しによる抗体の活性減少を避けるため、1回の使用量に分注し、霜取り機能のない冷凍庫にて-80℃や-20℃で保存することをおすすめします。また、使用する実験の直前に希釈を行い、希釈した抗体の凍結保存は避けてください。抗体に(例えば、40〜50%(V / V)の)グリセロールのような安定剤を添加することで、凍結を防いで低温保存することが可能です。

2. 抗体の保存に霜取り機能のない冷凍庫をオススメする理由

家庭用冷凍庫等、一般的な冷凍庫では、冷凍室に霜が付かないように定期的に加熱コイルで霜取りを行います。その際、冷凍庫内部の温度は、霜取りサイクル中に0℃またはそれ以上に上昇します。冷凍された抗体が長い時間その温度にさらされてしまうと、部分的な融解が、特にチューブ内の空気と冷凍された抗体の液体表面との間で発生します。空気は水よりも早く温まるため、液体表面にある抗体はチューブの奥底にある抗体に比べて、より多くの影響を受けてしまいます。

霜取り機能のない冷凍庫を使用している場合でも、抗体が格納されている冷凍室の場所に注意する必要があります。温度の変動があまり無い、冷凍室の中央の奥底に保管することをおすすめします。冷凍室の前面や、開くたびに室温にさらされる冷凍庫のドア部分の棚に抗体を保管しないようにしましょう。また、抗体を保存しているチューブが密閉されていることも確認してください。密閉することで昇華(氷から水蒸気に状態変化すること)によって抗体から水が損失することを防ぐことができます。このゆっくりとした状態変化により、大気圧下で凍結乾燥している状態が部分的に生じて抗体にダメージを与える原因になります。

3. 抗体は室温で安定?

一般的には、活性を失うことなく1週間くらいまで室温で放置することが可能です。そのため弊社の抗体の多くは室温で出荷しています。しかし、抗体の活性の保証ができないため、弊社では室温以上の温度で1週間以上保存することはおすすめしません。製品をお受け取り後はマニュアルや製品ラベルに記載されている温度条件に従って保存されることをおすすめします。

4. 抗体にBSAやアジ化ナトリウムが添加されている理由

ウシ血清アルブミン(BSA)は、タンパク質安定化剤であり、アジ化ナトリウムは、細菌の増殖を防止する防腐剤です。安定化のためのキャリアータンパク質や防腐剤は、抗体の活性と寿命を増加させるために添加されています。BSAやアジ化ナトリウムが添加された抗体は、多くの場合2-4℃で保存が可能です。

5. HRP標識抗体にアジ化ナトリウムが含まれていない理由

HRPの活性はアジ化ナトリウムによって阻害されます。そのため弊社のHRP標識抗体にはアジ化ナトリウムは含まれていません。HRPを標識していない抗体では、通常、アジ化ナトリウムなどの防腐剤を含んだ溶液で供給しています。

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