同時に複数のPCRを走らせる|今こそ本気で徹底理解! リアルタイムPCR講座 第17回

同時に複数のPCRを走らせる|今こそ本気で徹底理解! リアルタイムPCR講座 第17回

どんな世界でもライバルに勝つために必要なこと、それはスピードです。リアルタイムPCRも、同じ結果が出るのであれば、誰よりも早くできる方法で実験をスピードアップしたい!と思うのが研究者の本音でしょう。では、PCRの時間を短縮するためにはどうしたら良いのか。複数の遺伝子を解析する場合に次の1と2のどちらの戦略をとるか、直感で選んでください。

  1. PCRの反応時間を短縮してくれる装置や試薬を導入する
  2. PCRの系をユニバーサルにする

迷わず1を選んだ方は、実験系の構築にいつも想定以上の時間をかけてしまう傾向がありませんか? 例えばPCRで、ターゲット配列に対するプライマーを設計後、Tm値などが異なる条件を定めるためにサーマルサイクラー(PCR装置)のグラジエント機能でプライマーを検証する、というプロセスをとってはいないでしょうか。この方法ではプライマーごとに至適条件を検討する時間がかかり、さらに遺伝子ごとにPCR条件が異なると、遺伝子の数だけPCRを行う必要が生じます。

では、2の戦略をみてみましょう。PCRの系をユニバーサルにするとは、PCR条件を一つに定めてその条件下で正しく機能するプライマーを設計する、という逆転の発想です。ユニバーサルなプライマーが設計できれば、解析したい遺伝子が複数ある場合でも、同時に複数のPCRを走らせる実験が可能になります。条件検討に要する試行錯誤の工程を短縮し、リアルタイムPCRシステムの高い処理能力を生かせるのです。この発想で開発されたのが、弊社のリアルタイムPCRです。

弊社のリアルタイムPCRには、グラジエント機能は付いていません。なぜなら、グラジエント機能でプライマーを検証するというプロセスを不要とするシステムだからです。

TS白神
遺伝子発現解析研究の真のスピードアップに必要なことは何か、弊社は常に考え、様々なソリューションと提供してきました。私たちは、リアルタイムPCRシステムを世に出した1996年から、PCRの系をユニバーサルな条件にすることを重視しているのです。

次回からは、PCRの系をユニバーサルな条件にするという発想で最適化された弊社の製品群を紹介していきます。それぞれの特徴をわかりやすく解説していきますので、ぜひ、今後の実験の参考にしてください!

リアルタイムPCRハンドブック 無料ダウンロード

このハンドブックでは、リアルタイムPCRの理論や実験デザインの設計など、リアルタイムPCRの基礎知識が掲載されています。リアルタイムPCRを始めたばかりの方やこれから実験を考えている方にうってつけのハンドブックです。PDFファイルのダウンロードをご希望の方は、下記ボタンよりお申し込みください。
ダウンロードする

この記事に関する、ご意見・ご質問がございましたら、下記フォームからご連絡ください。

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

勤務先・所属先

題名

メッセージ本文

 確認ページはございません。内容をご確認の上チェックを入れてください

トレーニング