マイクロプラスチックの影響と求められる対策とは?
赤外顕微鏡とラマン顕微を用いたマイクロプラスチックの分析

マイクロプラスチックの影響と求められる対策とは?赤外顕微鏡とラマン顕微を用いたマイクロプラスチックの分析

昨今話題になっているマイクロプラスチック(マイクロビーズ)は、海洋を主に環境汚染や生態系の破壊などの影響が懸念されており、われわれ人間にとっても注視すべき問題です。
そこで今回は、マイクロプラスチックが環境や人体に及ぼしうる影響と、求められる対策や分析方法についてご紹介します。

▼こんな方におすすめです!
・環境関連の分析に携わっている方
・上下水道の水質分析に携わっている方
・飲料メーカーの品質保証、品質管理部門の方

マイクロプラスチックとは?

マイクロプラスチックとは、プラスチックごみ(ペットボトルやプラスチックなど)が紫外線、酸化、潮流や波などの物理的な力によって分解されて生じた、直径5 mm未満のプラスチック産物です。
プラスチックごみの中でも、海洋プラスチックごみは世界中に幅広く局在し、増え続けています。また、その産物であるマイクロプラスチックは北極や南極でも観測されており、同様に増加することが予想されています *1,2。

このことから、持続可能な開発目標(SDGs)として、2025年までに「海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する」が掲げられています *1。

つまり、マイクロプラスチックは世界的にも極めて重要度の高い問題として捉えられているのです。
では、そもそもマイクロプラスチックの一体何が問題となっているのでしょうか?

マイクロプラスチックの問題点

環境に対して~海に蓄積し続けるマイクロプラスチック~

マイクロプラスチックは、時間の経過とともに小さな破片に分解されていきます。また、衣服などに用いられる合成繊維、洗顔料などさまざまな製品に含まれるマイクロプラスチックも環境へと直接排出されてしまいます。

環境への影響の中で、特に懸念されているのが海の生態系への影響です。というのは、海洋堆積物や私たちの水供給の源において、さまざまな大きさの大量のマイクロプラスチックが蓄積され、回収が非常に困難な状態となっているからです。また、海中での食物連鎖の上部にいる生物(大型の魚など)ほど、マイクロプラスチックの影響を受けやすくなるでしょう。

人に対して~ペットボトル飲料中のマイクロプラスチック汚染~

ところで、マイクロプラスチックの影が私たち人間にも迫ってきていることをご存知でしょうか?
マイクロプラスチックがもたらすさまざまな問題の一つに、ペットボトル飲料中のプラスチック汚染があります。ワシントンD.C.に本拠を置く非営利のジャーナリズム組織、Orb Mediaによる研究によると、1本の飲料水ボトルに数十個~数千個ものマイクロプラスチック粒子を含んでいる可能性が示唆されました。また、11ブランドから250本以上のボトルをテストした結果、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックによる汚染が明らかになりました。中には1リットルあたりマイクロプラスチック10,000粒子を超えたボトルも報告されています。

さらに、マイクロプラスチックに吸着した化学物質が食物連鎖を通じてさまざまな生物に被害を与え、ひいては人間の健康に何らかの影響を与える可能性があることも指摘されています。

しかしながら、マイクロプラスチックが生態系をはじめとした環境や人に悪影響を及ぼす可能性が高まるものの、「具体的にどのように作用するのか」、あるいは「どうすれば効果的に取り除けるか」については未だ明らかになっていないのが現状ではないでしょうか?

こうしたブラックボックスを一つ一つ明らかにしていくためには、マイクロプラスチックそのものに焦点をあてた詳細な分析が必要です。

マイクロプラスチックの検出

マイクロプラスチックを取り巻く問題を解決するためのはじめの一歩として、マイクロプラスチックの検出、分析があげられます。

マイクロプラスチックの検出には赤外顕微鏡と顕微ラマンが信頼できるツールとなります。簡単に操作・解析ができるので、分光法の専門家でなくとも明確な答えを得ることができます。

赤外顕微鏡は直径10μmより大きなマイクロプラスチック粒子の分析に最適です。これより小さな粒子径(数μmからサブミクロンの粒子サイズ)には顕微ラマンの高空間分解能(0.5μm)が強力なソリューションとなります。しかしながら、正確な分析のためにはサンプルに合わせた最適なマイクロプラスチック粒子の捕集方法、そして装置の最適な設定が大変重要となります。

マイクロプラスチック分析のワークフローやアプリケーションについての詳細はこちら

顕微ラマンについての詳細はこちら

まとめ

・マイクロプラスチックによる環境汚染が深刻な問題となっている
・また水道水や飲料などを通じて人体への影響が懸念されている
・赤外顕微鏡、顕微ラマンはマイクロプラスチック分析の強力なツールとなる

マイクロプラスチックの分析に関する詳細ページはこちらをご覧ください。
赤外顕微鏡や顕微ラマンを用いてマイクロプラスチック分析をこれから始める方で機器選定、使用方法に不安がある方、または分析でお困りの方は、是非当社にお問い合わせください。赤外顕微鏡、ラマン顕微鏡を用いたマイクロプラスチック分析に関して、経験豊富なスタッフが適切にお客様をサポートさせていただきます。

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▼参考

*1: 海洋プラスチック問題について

*2: プラスチックを取り巻く国内外の状況

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