マウス網膜の高感度イメージングで新生血管と周皮細胞マーカーの組織内分布を解析(北里大学薬学部 中原努氏、森田茜氏)-「NEXT」2017年10月号掲載

マウス網膜の高感度イメージングで新生血管と周皮細胞マーカーの組織内分布を解析(北里大学薬学部 中原努氏、森田茜氏)-「NEXT」2017年10月号掲載

Alexa Fluor Plus Secondary Antibodyでホールマウントサンプルをより鮮やかに

中原 努 氏 (北里大学薬学部分子薬理学教室教授) 
森田 茜 氏 (同教室大学院生)

中原 努 氏 (北里大学薬学部分子薬理学教室教授) 分子生物学的な手法を駆使し、「遺伝子から個体まで」の幅広いアプローチで生命現象の解明に取り組む北里大学薬学部教授の中原努氏。研究を進める森田茜氏と共に、マウスの網膜新生血管の観察にInvitrogen™ Alexa™ Fluor Plus 488 Secondary Antibodyを活用した実験例をご紹介いただきました。

高いS/N比と低い交差性を備えたAlexa Fluor Plusで低発現ターゲットを可視化

中原氏らの研究テーマの一つが網膜血管の恒常性維持機構の解明。緑内障などの病態進行には網膜血管障害が関与していると考えられていることから、血管恒常性の制御は重要な意味を持ちます。さらに、網膜は血管網の可視化に最適な組織の一つであり、網膜の自在な免疫染色は研究の進展に不可欠です。

免疫染色を行う際のポイントについて、「ホールマウント標本は厚く、細胞外マトリクスもあり培養細胞と比べて浸透性が低いため、免疫染色がうまくいかない場合もあります。このようなサンプルで高感度にターゲットを検出するには二次抗体選びも重要」と中原氏は話します。
今回、観察に用いたのは生後4日齢のマウス網膜。赤は血管内皮細胞マーカーPECAM-1、緑は周皮細胞(ペリサイト)マーカーNG2の局在を示します(図参照)。ペリサイトは内皮細胞に寄り添うように分布していますが、Alexa Fluor Plus 488で染色すると血管以外のNG2の発現も捉えました。「従来のAlexa Fluor二次抗体では判別できませんでしたが、今回、アストロサイトに弱く発現しているNG2も観察できました。今後、ある種の病態で標的分子の発現が落ちた時など、その変化を観察でき有用です」。「ホールマウントできれいに染まる抗体は貴重です。シグナルが弱いと感じた時はまずこの抗体で試してみたい」と、森田氏もコメントします。確実に標的分子を捉えることで、今後の研究の可能性が広がったようです。

ペリサイトマーカーNG2の蛍光染色をAlexa FluorとAlexa Fluor Plusで比較[図 ペリサイトマーカーNG2の蛍光染色をAlexa FluorとAlexa Fluor Plusで比較]
生後4日齢のマウス新生仔網膜を固定し、抗マウスNG2ポリクローナル抗体(ラビット)で処理後、従来のAlexa Fluor 488(ヤギ抗ラビット抗体、上段左)またはAlexa Fluor Plus 488(ヤギ抗ラビット抗体、上段右)で染色しました。NG2は周皮細胞マーカー。中段は内皮細胞マーカーPECAM-11染色(Cy3、赤)。マージ像(下段)を比較するとAlexa Fluor Plus 488でより鮮明に共局在がわかり、血管以外の部分でも弱い発現が認められました。

さらに明るいAlexa Fluor 二次抗体
Alexa Fluor Plus Secondary Antibodies

Alexa Fluor Plus Secondary Antibodies
卓越した輝度と優れた光安定性を兼ね揃えた蛍光標識二次抗体です。独自開発の”PLUS” dye technologyと高度な交差吸着処理を組み合わせ、従来品の倍以上のS/N比を実現しました。

 

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ライフサイエンス情報誌「NEXT」

「NEXT」2017年10月号当記事はサーモフィッシャーサイエンティフィックが発刊するライフサイエンス情報誌「NEXT」2017年10月号からの抜粋です。
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