老化関連細胞研究において、種々の免疫細胞をマルチカラーで効率よく解析(京都大学医学研究科 服部雅一氏)-「NEXT」2018年5月号掲載

老化関連細胞研究において、種々の免疫細胞をマルチカラーで効率よく解析(京都大学医学研究科 服部雅一氏)-「NEXT」2018年5月号掲載

老化関連細胞研究において、種々の免疫細胞をマルチカラーで効率よく解析

服部雅一 氏 (京都大学 医学研究科 免疫老化学講座 特定教授)
※第2回 Attune NxT Acoustic Focusing Cytometer 無料貸出プログラム当選者

部雅一 氏 ( 京都大学 医 学研究科 免 疫老化学講座 特 定教授)「老化に従い、免疫機能が落ちることは広く知られていましたが、長らくその原因は免疫機能全体が下がること、もしくは免疫に関わるT細胞全体の機能が落ちることが原因だと考えられてきました。ところが10年ほど前に、実際にマウスを使って 免疫と老化の関係を詳細に調べてみると、T細胞全体の機能 が一様に低下するのではなく、機能を失った特別なT細胞が加齢に伴って増加し、これが免疫系に影響を与えていることが分かってきました」と京都大学の服部雅一氏は語ります。服部氏に、老化関連T細胞(SA-T細胞)研究と第2回プログラムで使用したInvitrogen™ Attune™ NxT Acoustic Focusing Cytometerについて伺いました。

老化関連T細胞とは?

「SA-T細胞を発見した当初は、免疫機能を失ったT細胞がなぜ体内いるのか、一体何をしているのかなど、次々と疑問が湧いてきました。研究を進めていくと、この細胞は全身性エリテマトーデス(SLE)モデルマウスの胚中心に局在し自己抗体の産生に関与していること,また糖尿病モデルマウスでは内臓脂肪に局在し,やはり糖尿病発症における増悪因子となっていることなどがわかってきました。たとえばSA-T細胞をSLE発症していない若齢のSLEモデルマウスに移入すると自己反応性胚中心の形成を促進します。この他にも老化に伴い増加する加齢関連疾患の発症に関与することが分かっており,それらの疾患の制御のキーとなる可能性があります」と服部氏。「またこの細胞は、その局在や表面マーカーから濾胞性T細胞(TFH)と非常に似ていますが, TFH細胞が濾胞中の抗原特異的胚中心に局在するのに対し、SA-T細胞は自己免疫抗体産生の場である自己反応性胚中心だけに局在し,自己抗体の産生のみを制御することを確認しました。今後SA-T細胞と老化関連疾患の関係をさらに明らかにしていく予定です」と続けます。

マルチカラー検出も問題なく

「このフローサイトメーターを使いたいと思ったきっかけは、マルチカラー解析をこの価格帯で本当にできるかどうか、それを試してみたかったからです」と服部氏はプログラムへの応募動機を語ります。「SA-T細胞をフローサイトメーターで解析する 場合、脾臓サンプル中の細胞を6,7色の抗体で色分けして測定します。今回試した結果、多色検出に関して問題なく使えることを確認しました。後はソフトウェアが使いやすくなると良いですね。免疫系の研究では、常に実験の検証をフローサイトメー ターで行います。実験台のすぐ近くで、このシステムを気軽に使うことができればとても便利だと思いました」とコメントを寄せます。(2018年4月)

ストレスのないマルチカラー解析を実現
Attune NxT Flow Cytometer

AttuneInvitrogen™ Attune™ NxT Flow Cytometerは、最大4レーザーで14色検出可能なフローサイトメーターです。アコースティックフォーカシング技術により高流量で測定でき、レアイベントや全血サンプルを感度よく解析できます。コンパクトサイズで、稼働音も気になりません。

Attune NxT Flow Cytometerの製品情報およびデモ依頼はこちらから
Attune NxT Flow Cytometerの特徴紹介動画はこちらから

ライフサイエンス情報誌「NEXT」

当記事はサーモフィッシャーサイエンティフィックが発刊するライフサイエンス情報誌「NEXT」2018年5月号からの抜粋です。
NEXTのバックナンバーはこちら

 

 

 

この記事に関する、ご意見・ご質問がございましたら、下記フォームからご連絡ください。

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

勤務先・所属先

題名

メッセージ本文

 確認ページはございません。内容をご確認の上チェックを入れてください

※送信ボタンを押した後に送信完了画面に切り替わらないことがありますが、送信は完了しておりますのでご安心ください。